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Electron 24.0.0

· 読むのにかかる時間 1 分

Electron 24.0.0 がリリースされました! これには Chromium 112.0.5615.49、V8 11.2、Node.js 18.14.0 へのアップグレードが含まれています。 詳しくは以下をご覧ください!


Electron チームは、Electron 24.0.0 のリリース発表にワクワクしています! npm install electron@latest から npm でインストールするか、リリースウェブサイト からダウンロードできます。 このリリースの詳細は続きをご覧ください。

フィードバックがあれば、Twitterで共有するか、コミュニティ Discordに参加してください! バグや機能の要望は Electron の Issue トラッカー で報告できます。

注目すべき変更​

累積的変更​

破壊的変更​

API 変更: nativeImage.createThumbnailFromPath(path, size)​

maxSize 引数は size に変更されました。これに渡されたサイズがサムネイルの作成サイズになります。 以前は、Windows は maxSize より小さいときでは画像を拡大せず、macOS は常にサイズを maxSize にしていました。 この挙動がプラットフォーム間で同じなります。

// 128x128 の画像。
const imagePath = path.join('path', 'to', 'capybara.png');

// 小さい画像を拡大します。
const upSize = { width: 256, height: 256 };
nativeImage.createThumbnailFromPath(imagePath, upSize).then((result) => {
console.log(result.getSize()); // { width: 256, height: 256 }
});

// 大きい画像を縮小します。
const downSize = { width: 64, height: 64 };
nativeImage.createThumbnailFromPath(imagePath, downSize).then((result) => {
console.log(result.getSize()); // { width: 64, height: 64 }
});

新機能​

  • cookies.get() で HttpOnly な Cookie をフィルターできる機能を追加しました。 #37365
  • logUsage を shell.openExternal() のオプションに追加しました。これにより、Windows で SEE_MASK_FLAG_LOG_USAGE フラグを ShellExecuteEx に渡せます。 SEE_MASK_FLAG_LOG_USAGE フラグは、頻繁に使用されるプログラムやその他の動作をトラッキングできる形でユーザーが起動し始めたことを示します。 #37291
  • types を webRequest フィルターに追加し、リッスンするリクエストをフィルターする機能を追加しました。#37427
  • 新しく devtools-open-url イベントを追加し、webContents で開発者が新しいウインドウを開けるようになりました。 #36774
  • webContents.print() にいくつかの標準ページサイズのオプションを追加しました。 #37265
  • enableLocalEcho フラグをセッションハンドラー ses.setDisplayMediaRequestHandler() のコールバックに追加しました。これは audio が WebFrameMain の場合に、リモートのオーディオ入力をローカル出力ストリームにエコーできます。 #37528
  • アプリケーション固有のユーザー名を inAppPurchase.purchaseProduct() に渡せるようになりました。 #35902
  • window.invalidateShadow() が公開され、これは macOS での残留する視覚効果を消去できます。 #32452
  • プログラム全体の最適化が、Electron の Node のヘッダー構成ファイルにて既定で有効になりました。これにより、コンパイラは (コンパイルの) モジュールベースではなくプログラム内のすべてのモジュールからの情報を使用して最適化を実行できます。 #36937
  • SystemPreferences::CanPromptTouchID (macOS) が Apple Watch をサポートするようになりました。 #36935

21.x.y サポートの終了​

Electron 21.x.y はプロジェクトの サポートポリシー に則りサポート終了となりました。 開発者とアプリケーションは新しいバージョンの Electron にアップグレードすることを推奨します。

さらば、Windows 7/8/8.1 で述べた通り、Electron 22 (Chromium 108) の EOL 予定日は 2023 年 5 月 30 日から 2023 年 10 月 10 日へと延長されました。 Electron チームは、2023 年 10 月 10 日までこのプログラムの一部であるセキュリティ修正の Electron 22 へのバックポートを継続する予定です。

E24 (Apr'23)E25 (May'23)E26 (Aug'23)
24.x.y25.x.y26.x.y
23.x.y24.x.y25.x.y
22.x.y23.x.y24.x.y
--22.x.y22.x.y

次回予告​

短期的には、Chromium、Node、V8 といった Electron を構成する主要コンポーネントの開発に遅れないでチームが注力し続けるでしょう。

Electron の公開タイムラインはこちら になります。

将来の変更の詳細については、予定されている破壊的変更 のページをご参照ください。

10 年目の Electron 🎉

· 読むのにかかる時間 1 分

electron/electron リポジトリへの最初のコミットは 2013 年 3 月 13 日でした1。

electron/electron での @aroben による最初のコミット

その後、10 年の歳月と 1192 人の貢献者による 27,147 以上のコミットを経て、今日 Electron はデスクトップアプリケーションを構築する最も人気のフレームワークの 1 つとなっています。 この節目は、これまでの歩みを祝って振り返り、その過程で学んだことを共有する絶好の機会です。

今があるのは、このプロジェクトへ貢献しようと時間に労力を捧げてくださった皆さまのおかげです。 ソースコードのコミットは最も目立つ貢献ですが、バグ報告、ユーザーランドモジュールのメンテナンス、ドキュメントや翻訳の提供、サイバースペースでの Electron コミュニティへの参加など、人々のそういった努力も認めなければなりません。 すべての貢献は私たちメンテナーにとってかけがえのないものです。

記事の続きの前に一言、御礼申し上げます。 ❤️

ここまでどうやって到達できたのでしょうか?​

Atom Shell は、2014 年 4 月にパブリックベータを開始した GitHub の Atom エディタ の基盤として作られました。 当時利用可能だったウェブベースのデスクトップフレームワーク (node-webkit や Chromium Embedded Framework) に代わるものとして、ゼロから構築されたものです。 驚くべき機能としては、Node.js と Chromium を組み込むことでウェブ技術向けの強力なデスクトップランタイムを提供していました。

1 年も経たないうちに、Atom Shell の性能と人気は絶大なものになりました。 大企業、スタートアップ、そして個人開発者たちがこぞって Electron でアプリを作り始め (初期の採用企業は Slack、GitKraken、WebTorrent など)、このプロジェクトは Electron という適切な名前に変更されました。

それ以来、Electron は本格的に活動してきました。 週間ダウンロード数の変化は、こちらの npmtrends.com のご好意によってご覧いただけます。

Electron の週間ダウンロード数の時間変化のグラフ

Electron v1 は 2016 年にリリースされ、API の安定性の向上とドキュメントやツールの充実を約束しました。 2018 年にリリースされた Electron v2 は、セマンティックバージョニングを導入し、Electron の開発者がリリースサイクルを把握しやすくなりました。

Electron v6 では、Chromium と同じ 12 週間の定期メジャーリリースケジュールに移行しました。 この決定はプロジェクトの考え方において「Chromium のバージョンを最新にする」ということを必須事項から優先事項に変えました。 これによりアップグレード間の技術的負債が減り、Electron の更新と堅牢性の維持が容易になりました。

それ以来、Electron の新バージョンを Chromium の安定版と同じ日にリリースするという、よくできた仕組みになっています。 2021 年に Chromium がリリーススケジュールを 4 週間に早めた時には、私たちは肩をすくめて、それに合わせてリリースケーデンスを8週間に増やすことにしました。

Electron は現在 v23 であり (そしてこれからも増え続ける)、クロスプラットフォームのデスクトップアプリケーションを構築するための最高のランタイムを構築することに専念しています。 近年、JavaScript の開発ツールがブームになっていますが、Electron はデスクトップアプリケーションのフレームワークとして、安定しており実戦投入され頑丈であり続けています。 Electron アプリは今やどこにでもあります。Visual Studio Code でプログラミング、Figma でデザイン、Slack でコミュニケーション、Notion でメモ (他にも多くの使用例があります)。 私たちはこの業績を非常に誇りに思うと同時に、助力して頂いたすべての人に感謝しています。

この過程で何を学んだのでしょうか?​

10 年という節目を迎えるまでの道のりは、長いものでした。 ここでは、持続可能な大規模オープンソースプロジェクトの運営に役立った主なものを紹介します。

ガバナンスモデルで分散された意思決定をスケールする​

Electron が爆発的に普及した後、私たちの克服すべき課題はプロジェクトの長期的な方向性をどうするかでした。 会社や国、タイムゾーンを越えて分散している数十人のエンジニアのチームを、どのように指揮すればよいのでしょうか。

初期の頃、Electron のメンテナーグループはインフォーマルな調整に頼っていました。小規模なプロジェクトでは高速かつ軽量ですが、より広範な協働作業にはスケールしません。 2019 年には、異なるワーキンググループがフォーマルな責任領域を担うガバナンスモデルに移行しました。 これは、プロセスを効率化し、プロジェクトの所有権の一部を特定のメンテナーに割り当てるのに役立っています。 それぞれのワーキンググループ (WG) は、今日ではどのような役割を担っているのでしょうか?

  • Electron のリリースの広報 (Releases WG)
  • Chromium と Node.js のアップグレード (Upgrades WG)
  • 公開 API のデザインの管理 (API WG)
  • Electron の堅牢性の維持 (Security WG)
  • ウェブサイトの運営、ドキュメント化、ツール作成 (Ecosystem WG)
  • コミュニティと企業への働きかけ (Outreach WG)
  • コミュニティのモデレーション (Community & Safety WG)
  • ビルドインフラ、メンテナーのツール、クラウドサービスの維持管理 (Infrastructure WG)

ガバナンスモデルに移行したのと同じ頃、Electron の所有権も GitHub から OpenJS Foundation に 移行しました。 元々のコアチームは現在もMicrosoftで働いていますが、彼らはElectronの管理体制を形成する、より大きな協力者のグループの一部に過ぎません。2

このモデルは完璧ではありませんが、世界的パンデミックやマクロ経済の逆風が続く中で、私たちによく適していました。 今後は、Electron を次の 10 年に繋げるために、ガバナンス憲章を改訂していく予定です。

info

詳しく知りたい方は、electron/governance リポジトリをご確認ください!

コミュニティ​

オープンソースにおけるコミュニティの分野は難しいです。アウトリーチのチームが「コミュニティマネージャー」と書かれたトレンチコートを着た十数人のエンジニアである場合は特に難しくなります。 とはいえ、大規模なオープンソースプロジェクトであるということは、多くのユーザーを抱えているということであり、彼らの Electron に対するエネルギーを活用してユーザーランドのエコシステムを構築することは、プロジェクトの健全性を維持する上で極めて重要な要素です。

コミュニティの活気を高めるために、どのようなことを行ってきたのでしょうか。

バーチャルコミュニティの構築​

  • 2020 年に、コミュニティ Discord サーバーを立ち上げました。 以前は Atom のフォーラム欄がありましたが、よりインフォーマルなメッセージングプラットフォームを用意し、メンテナと Electron 開発者間の議論や一般的なデバッグのヘルプのためのスペースを用意することにしました。
  • 2021 年には、@BlackHole1 の協力で Electon China というユーザーグループを設立しました。 このグループは、Electron の英語スペースの外でアイデアを出し合ったり Electron について議論したりする場を提供し、中国の活気ある技術市場からのユーザー増加に貢献しています。 また、npm の中国語ミラーである cnpm で Electron のナイトリーのリリースをサポートして頂いたことにも感謝します。

注目度の高いオープンソースプログラムへの参加​

  • 2019 年から毎年、Hacktoberfest に参加しています。 Hacktoberfest は、DigitalOcean が毎年開催しているオープンソースの祭典で、オープンソースソフトウェアに自分の足跡を残そうとする熱心な貢献者が毎年何十人も集まっています。
  • 2020 年には、Google Season of Docs の初期のイテレーションに参加し、@bandantonio の協力の下で Electron の新しいユーザーチュートリアルのフローを作り直しました。
  • 2022 年には、初めて Google Summer of Code の学生のメンターをしました。 @aryanshridhar は、Electron Fiddle のコアのバージョン読み込みロジックをリファクタリングし、そのバンドラを webpack に移行する、素晴らしい働きをしてくださいました。

あらゆるものの自動化!​

現在、Electron のガバナンスには約 30 人のアクティブなメンテナがいます。 フルタイムで貢献している人は半分以下なので、あれもこれもと仕事が多いことになります。 すべてを円滑に進めるコツは何でしょうか? 私たちのモットーは、コンピュータは安い、人の時間は高い、です。 典型的なエンジニアの活動において、より活動を快適にするための自動化サポートツール群を開発しました。

Not Goma​

Electron のコアとなるコードベースは巨大な C++ コードの塊であり、そのビルド時間はバグ修正や新機能をいかに早く送り出せるかの制限要因となっていました。 2020 年には、Google の分散コンパイラサービス Goma の Electron 専用カスタムバックエンドである Not Goma をデプロイしています。 Not Goma は、認可されたユーザーのマシンからのコンパイル要求を処理し、バックエンドの数百のコアに処理を分散させます。 また、コンパイル結果をキャッシュしておくことで、同じファイルをコンパイルする他の人はそのコンパイル済み結果をダウンロードするだけでよくなります。

Not Goma の立ち上げ以降、メンテナのコンパイル時間が数時間の規模から数分に短縮されました。 安定したインターネット接続さえあれば、Electron をコンパイルできるようになりました!

info

オープンソース貢献者の方は、Electron Build Tools にてデフォルトで利用できる Not Goma の読み取り専用キャッシュをお試しいただけます。

Continuous Factor Authentication​

Continuous Factor Authentication (CFA) は npm の二要素認証 (2FA) システムの自動化レイヤーで、semantic-release と組み合わせて様々な @electron/ npm パッケージの安全な自動リリースを管理します。

semantic-release でも npm パッケージの公開プロセスは自動できますが、これだけでは二要素認証をオフにするか制限を回避するシークレットトークンを渡す必要があります。

私たちは npm の 2FA の時間ベースのワンタイムパスワード (TOTP) を任意の CI ジョブに配信する CFA を構築し、二要素認証の追加セキュリティを維持しながら semantic-release の自動化を活用できるようにしました。

これには Slack での統合フロントエンドを備えた CFA を使用しています。これによりメンテナは、TOTP ジェネレータが手元にあれば Slack のあるどのデバイスからでもパッケージの公開を検証できます。

info

自分のプロジェクトで CFA を試してみたい方は、その GitHub リポジトリ や ドキュメント をご確認ください。 CI プロバイダとして CircleCI をご利用の場合、CFA を使ったプロジェクトの基盤を素早く組むための 便利なオーブ も用意されています。

Sheriff​

Sheriff は、GitHub、Slack、Google Workspace 全体での権限管理を自動化するために私たちが書いたオープンソースのツールです。

Sheriff の重要な価値提案は、権限管理は透明性のあるプロセスであるべきだということです。 これは上記のすべてのサービスにまたがって権限を指定するために、単一の YAML 設定ファイルを使用します。 Sheriff を使えば、PR を承認してマージするのと同じくらい簡単に、レポジトリのコラボレーターの状況を取得したり、新しいメーリングリストを作成したりできます。

Sheriff には Slack に投稿される監査ログもあり、Electron の組織内のどこかで不審な動きがあったときに管理者へ警告できます。

…そしてすべての GitHub ボット​

GitHub は豊富な API 拡張性を持つプラットフォームであり、Probot というファーストパーティのボットアプリケーションフレームワークを提供しています。 私たちがより創造的な仕事に集中できるよう、私たちの代わりに単純作業をこなしてくれる小さいボット群を構築しています。 以下にいくつかの例を示します。

  • Sudowoodo は Electron のリリースプロセスの最初から最後まで、ビルドのキックオフから GitHub と npm へのリリースアセットのアップロードまでを自動化します。
  • Trop は、GitHub の PR ラベルに基づいて以前のリリースブランチへのパッチの cherry-pick を試みることで、Electron のバックポートプロセスを自動化します。
  • Roller は、Electron の Chromium と Node.js の依存関係のローリングアップグレードを自動化します。
  • Cation は、electron/electron の PR のステータスを確認するボットです。

このような小さなボット家族のおかげで、開発者の生産性が大幅に向上しました!

今後の予定は?​

プロジェクトとして次の 10 年を迎えるにあたって、疑問に思われることでしょう。Electron はこれからどうなるのでしょうか?

私たちは、Chromium のリリースケイデンスに同期して 8 週間ごとに Electron の新しいメジャーバージョンをリリースし、エンタープライズ級のアプリケーションの安定性と堅牢性を維持しながら、ウェブプラットフォームと Node.js による最新で最高のフレームワークを保ち続けます。

今後の取り組みについては基本的に、具体的になった時点でお知らせします。 今後のリリース、機能、一般的なプロジェクトの更新について知りたい方は、ブログ をご覧頂くか、ソーシャルメディアのプロフィール (Twitter や Mastodon) をフォローしてください!

Footnotes​

  1. これは実際には、2017 年に Electron に吸収されて git 履歴がマージされたelectron-archive/brightray プロジェクト での最初のコミットです。 でも細かいことはいいでしょう? 誕生日ですから、ルールはこちらで決めちゃいました! ↩

  2. 一般に信じられていることとは異なり、なんとElectronはGitHubやMicrosoftの所有ではなく、OpenJS Foundationの一部となっています。 ↩

Electron 23.0.0

· 読むのにかかる時間 1 分

Electron 23.0.0 がリリースされました! これには Chromium 110、V8 11.0、Node.js 18.12.1 へのアップグレードが含まれています。 さらに、Windows 7/8/8.1 のサポートは廃止されました。 詳しくは以下をご覧ください!


Electron チームは、Electron 23.0.0 のリリース発表にワクワクしています! npm install electron@latest から npm でインストールするか、リリースウェブサイト からダウンロードできます。 このリリースの詳細は続きをご覧ください。

フィードバックがあれば、Twitterで共有するか、コミュニティ Discordに参加してください! バグや機能の要望は Electron の Issue トラッカー で報告できます。

注目すべき変更​

累積的変更​

新機能​

  • label プロパティを Display オブジェクトに追加しました。 #36933
  • ユーザーのシステム言語を返す app.getPreferredSystemLanguages() API を追加しました。 #36035
  • WebUSB API のサポートを追加しました。 #36289
  • SerialPort.forget() のサポートを追加しました。これは、特定のオリジンが拒否されたときに Session オブジェクトで発生する新規イベント serial-port-revoked の利用と同様です。 #35310
  • 開発者が macOS での Mission Control をオプトアウトできるように、新しく win.setHiddenInMissionControl API を追加しました。 #36092

Windows 7/8/8.1 のサポートの削除​

Electron 23 は Windows 7/8/8.1 に対応しなくなります。 Electron は予定されている Chromium の非推奨ポリシーに従っており、そちらは Chromium 109 におけるWindows 7/8/8.1、および Windows Server 2012 と 2012 R2 のサポートを非推奨 (詳細はこちら) としています。

API の破壊的変更​

以下は、Electron 23 での破壊的変更点です。 これらの変更と今後の変更については、破壊的変更の計画 のページで詳しく説明されています。

削除: BrowserWindow の scroll-touch-* イベント​

非推奨となっていた BrowserWindow の scroll-touch-begin、scroll-touch-end 及び scroll-touch-edge のイベントは削除されました。 代わりに、新しく利用可能となった WebContents の input-event イベント を使用してください。

// Electron 23.0 で削除
-win.on('scroll-touch-begin', scrollTouchBegin)
-win.on('scroll-touch-edge', scrollTouchEdge)
-win.on('scroll-touch-end', scrollTouchEnd)

// こちらに置換
+win.webContents.on('input-event', (_, event) => {
+ if (event.type === 'gestureScrollBegin') {
+ scrollTouchBegin()
+ } else if (event.type === 'gestureScrollUpdate') +{
+ scrollTouchEdge()
+ } else if (event.type === 'gestureScrollEnd') {
+ scrollTouchEnd()
+ }
+})

20.x.y サポートの終了​

Electron 20.x.y はプロジェクトの サポートポリシー に則りサポート終了となりました。 開発者とアプリケーションは新しいバージョンの Electron にアップグレードすることを推奨します。

E22 (Nov'22)E23 (Feb'23)E24 (Apr'23)E25 (May'23)E26 (Aug'23)
22.x.y23.x.y24.x.y25.x.y26.x.y
21.x.y22.x.y23.x.y24.x.y25.x.y
20.x.y21.x.y22.x.y23.x.y24.x.y

次回予告​

短期的には、Chromium、Node、V8 といった Electron を構成する主要コンポーネントの開発に遅れないでチームが注力し続けるでしょう。

Electron の公開タイムラインはこちら になります。

将来の変更の詳細については、予定されている破壊的変更 のページをご参照ください。

Electron 22.0.0

· 読むのにかかる時間 1 分

Electron 22.0.0 がリリースされました! これには新しいユーティリティプロセス API、 Windows 7/8/8.1 サポートの更新と、Chromium 108、V8 10.8、Node.js 16.17.1 へのアップグレードが含まれています。 詳しくは以下をご覧ください!


Electron チームは、Electron 22.0.0 のリリース発表にワクワクしています! npm install electron@latest から npm でインストールするか、リリースウェブサイト からダウンロードできます。 このリリースの詳細は続きをご覧ください。

フィードバックがあれば、Twitterで共有するか、コミュニティ Discordに参加してください! バグや機能の要望は Electron の Issue トラッカー で報告できます。

注目すべき変更​

累積的変更​

注目の機能​

UtilityProcess API #36089​

新しい UtilityProcess メインプロセスモジュールは、Node.js のみと統合した軽量の Chromium 子プロセスを作成できる一方、MessageChannel でサンドボックス化したレンダラとの通信もできます。 API は Node.js の child_process.fork をベースに設計されており、移行が容易です。主な違いはそのエントリポイントの modulePath がアプリケーションのパッケージ内でなければならず、信頼できるスクリプトのみがロードできます。 さらに、このモジュールはデフォルトでレンダラーとの通信チャンネルを確立しないので、メインプロセスがアプリケーションで唯一信頼できるプロセスであるという契約を維持します。

新しい UtilityProcess API については、こちらのドキュメント で詳しく説明しています。

Windows 7/8/8.1 サポートの更新​

info

2023/02/16: Windows Server 2012 サポートの更新情報

先月、Google は Chrome 109 が Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2 に対して 2023 年 10 月 10 日まで致命的なセキュリティ修正を受け続ける ことを発表しました。 これに伴い、Electron 22 (Chromium 108) の EOL の予定日を 2023 年 5 月 30 日から 2023 年 10 月 10 日に延長します。 Electron チームは、2023 年 10 月 10 日までこのプログラムの一部であるセキュリティ修正の Electron 22 へのバックポートを継続する予定です。

なお、Windows 7/8/8.1 についてはさらなるセキュリティ修正を行いません。 Electron 23 (Chromium 110) も、既報の通り Windows 10 以上でのみ機能します。

Electron 22 は、Windows 7/8/8.1 をサポートする最後の Electron メジャーバージョンとなります。 Electron は Chromium の非推奨の方針の予定に従っており、Chromium 109 での Windows 7/8/8.1 サポートが非推奨になります (詳細はこちら)。

Electron 23 以降のメジャーリリースでは、Windows 7/8/8.1 には対応しません。

さらなる注目の変更​

  • Linux と Windows で Web Bluetooth の PIN ペアリングに対応しました。 #35416
  • 新しい Fuse として LoadBrowserProcessSpecificV8Snapshot を追加し、メイン/ブラウザプロセスで browser_v8_context_snapshot.bin ファイルからその v8 スナップショットを読み込めるようにしました。 それ以外のプロセスでは、現在使っているのと同じパスを使用します。 #35266
  • そのウインドウを開いたウインドウにアクセスするための WebContents.opener と、WebFrameMain インスタンスに対応する WebContents を取得するための webContents.fromFrame(frame) を追加しました。 #35140
  • 新しいセッションハンドラ ses.setDisplayMediaRequestHandler による navigator.mediaDevices.getDisplayMedia のサポートを追加しました。 #30702

API の破壊的変更​

以下は、Electron 22 での破壊的変更点です。 これらの変更と今後の変更については、破壊的変更の計画 のページで詳しく説明されています。

非推奨: webContents.incrementCapturerCount(stayHidden, stayAwake)​

webContents.incrementCapturerCount(stayHidden, stayAwake) は非推奨になります。 ページのキャプチャ完了時に webContents.capturePage で自動的に処理されるようになりました。

const w = new BrowserWindow({ show: false })

- w.webContents.incrementCapturerCount()
- w.capturePage().then(image => {
- console.log(image.toDataURL())
- w.webContents.decrementCapturerCount()
- })

+ w.capturePage().then(image => {
+ console.log(image.toDataURL())
+ })

非推奨: webContents.decrementCapturerCount(stayHidden, stayAwake)​

webContents.decrementCapturerCount(stayHidden, stayAwake) は非推奨になります。 ページのキャプチャ完了時に webContents.capturePage で自動的に処理されるようになりました。

const w = new BrowserWindow({ show: false })

- w.webContents.incrementCapturerCount()
- w.capturePage().then(image => {
- console.log(image.toDataURL())
- w.webContents.decrementCapturerCount()
- })

+ w.capturePage().then(image => {
+ console.log(image.toDataURL())
+ })

削除: WebContents の new-window イベント​

WebContents の new-window イベントは削除されました。 これは webContents.setWindowOpenHandler() に置き換えられます。

- webContents.on('new-window', (event) => {
- event.preventDefault()
- })

+ webContents.setWindowOpenHandler((details) => {
+ return { action: 'deny' }
+ })

非推奨: BrowserWindow の scroll-touch-* イベント​

BrowserWindow の scroll-touch-begin、scroll-touch-end 及び scroll-touch-edge のイベントは非推奨になりました。 代わりに、新しく利用可能となった WebContents の input-event イベント を使用してください。

// 非推奨
- win.on('scroll-touch-begin', scrollTouchBegin)
- win.on('scroll-touch-edge', scrollTouchEdge)
- win.on('scroll-touch-end', scrollTouchEnd)

// こちらに置換
+ win.webContents.on('input-event', (_, event) => {
+ if (event.type === 'gestureScrollBegin') {
+ scrollTouchBegin()
+ } else if (event.type === 'gestureScrollUpdate') {
+ scrollTouchEdge()
+ } else if (event.type === 'gestureScrollEnd') {
+ scrollTouchEnd()
+ }
+ })

19.x.y サポートの終了​

Electron 19.x.y はプロジェクトの サポートポリシー に則りサポート終了となりました。 開発者とアプリケーションは新しいバージョンの Electron にアップグレードすることを推奨します。

E19 (May'22)E20 (Aug'22)E21 (Sep'22)E22 (Nov'22)E23 (Jan'23)
19.x.y20.x.y21.x.y22.x.y23.x.y
18.x.y19.x.y20.x.y21.x.y22.x.y
17.x.y18.x.y19.x.y20.x.y21.x.y

次回予告​

Electron プロジェクトは 2022 年 12 月の 1 ヶ月間休止し、2023 年 1 月から復帰します。 詳細については、12 月の休止のブログ記事 をご覧ください。

短期的には、Chromium、Node、V8 といった Electron を構成する主要コンポーネントの開発に遅れないでチームが注力し続けるでしょう。

Electron の公開タイムラインはこちら になります。

将来の変更の詳細については、予定されている破壊的変更 のページをご参照ください。

さらば、Windows 7/8/8.1

· 読むのにかかる時間 1 分

Electron は、Electron 23 からWindows 7、Windows 8、Windows 8.1 のサポートを終了します。


Chromium の非推奨化の方針 に基づき、Electron は Electron 23 から Windows 7、Windows 8 および Windows 8.1 のサポートを終了します。 これは、マイクロソフトが 2023 年 1 月 10 日付の Windows 7 ESU と Windows 8.1 extended のサポート終了に合わせています。

Electron 22 は、10 より古いバージョンの Windows をサポートする最後の Electron メジャーバージョンとなります。 Electron 23 以降のメジャーリリースでは、Windows 7/8/8.1 には対応しません。 旧バージョンの Electron は Windows 7 上でも引き続き動作し、Electron 22.x 系列のパッチは Electron が 22.x のサポートを終了する 2023 年 5 月 30 日までリリースし続けます (サポートタイムライン より)。

なぜ非推奨になるのでしょうか?​

Electron は Chromium の非推奨化の方針の予定に従っており、これは Chromium 109 でサポートを終了します (Chromium のタイムラインについて詳しくはこちら)。 Electron 23 には Chromium 110 が搭載され、古いバージョンの Windows には対応しなくなります。

そのため、Chromium 108 を搭載した Electron 22 が最後のサポートバージョンとなります。

非推奨のタイムライン​

予定の非推奨タイムラインは以下の通りです。

  • 2022 年 12 月: Electron チームは年末年始の休養期になります
  • 2023 年 1 月: Windows 7 & 8 関連の問題はサポート中の全リリースブランチで受け付けます。
  • 2023 年 2 月 7 日: Electron 23 がリリースされます。
  • 2023 年 2 月 8 日 - 2023 年 5 月 29 日: Electron は Electron 23 以前のサポート対象の系列について引き続き修正を受け付けます。
  • 2023 年 5 月 30 日: Electron 22 のサポートサイクルが終わりを迎えます。

開発者にとっての意義:

  • Electron チームは、安定版のサポート対象系列の Windows 7/8/8.1 に関する問題および修正を、各系列のサポートサイクルが終了するまで受け付けます。
    • これは具体的には、Electron 22、Electron 21、Electron 20 に適用されます。
  • Windows 7/8/8.1 に関する新たな Issue は、Electron 23 より古い Electron バージョンで受け付けます。
    • 新規 Issue はそれ以降のリリース系列では受け付けられません。
  • Electron 22 のサポートが終了した時点で、Windows 7/8/8.1 に関する既存の Issue はすべて Close されます。
info

2023/02/16: Windows Server 2012 サポートの更新情報

先月、Google は Chrome 109 が Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2 に対して 2023 年 10 月 10 日まで致命的なセキュリティ修正を受け続ける ことを発表しました。 これに伴い、Electron 22 (Chromium 108) の EOL の予定日を 2023 年 5 月 30 日から 2023 年 10 月 10 日に延長します。 Electron チームは、2023 年 10 月 10 日までこのプログラムの一部であるセキュリティ修正の Electron 22 へのバックポートを継続する予定です。

なお、Windows 7/8/8.1 についてはさらなるセキュリティ修正を行いません。 Electron 23 (Chromium 110) も、既報の通り Windows 10 以上でのみ機能します。

今後の予定​

ご質問やご不明な点がございましたら、info@electronjs.org までお気軽にお問い合わせください。 公式の Electron Discord でコミュニティのサポートも受けられます。

安息の冬 その 2 (12 月 22 日)

· 読むのにかかる時間 1 分

Electron プロジェクトは 2022 年 12 月の 1 ヶ月間休止し、2023 年 1 月から全力に戻ります。

GIPHY より


12 月でも変わらないこと​

  1. ゼロデイやその他の主要なセキュリティ関連のリリースは必要に応じて公開されます。 セキュリティインシデントは、SECURITY.md に則って報告してください。
  2. 行動規範 での報告とモデレーションは継続されます。

12 月で変わること​

  1. 12 月は、新しい安定版のリリースはありません。 12 月の最後の 2 週間は、ナイトリーやアルファのリリースはありません。
  2. いくつかの例外を除いて、プルリクエストのレビューやマージはしません。
  3. どのリポジトリでも Issue トラッカーは更新されません。
  4. メンテナからの Discord デバッグのヘルプはありません。
  5. ソーシャルメディアコンテンツの更新はありません。

なぜこのようなことが起こるのですか?​

2021 年 12 月の安息月の成功を受けて、2022 年にも実施したいとの要望がありました。 12 月は多くの企業にとって引き続き安息月であるため、私たちはメンテナに英気を養う機会を与えたいと考えています。 開発者一同 2023 年が楽しみで、きっと良いことが起こると期待しています! 他のプロジェクトでも同様の措置を検討していただければ幸いです。

Electron Forge 6 の紹介

· 読むのにかかる時間 1 分

待望の Electron Forge v6.0.0 がリリースされましたことをお知らせします! このリリースは 2018 年以来の Forge のメジャーリリースとなり、GitHub 上のこのプロジェクトは electron-userland からメインのelectron Organization に移動されました。

ここでは Electron Forge の新機能と、あなたのアプリでの利用方法についてご紹介します。

Electron Forge とは何ですか?​

Electron Forge は、Electron アプリケーションをパッケージ化および頒布するツールです。 これは Electron のビルドツールエコシステムを単一の拡張可能なインターフェイスに統一し、誰でもすぐに Electron アプリを作れるようにします。

主な機能は次のとおりです。

  • 📦 アプリケーションのパッケージ化とコード署名
  • 🚚 Windows、macOS、Linux のカスタマイズ可能なインストーラー (DMG、deb、MSI、PKG、AppX など)。
  • ☁️ クラウドプロバイダ (GitHub、S3、Bitbucket など) 向けの自動公開フロー。
  • ⚡️ webpack や TypeScript 向けの使いやすい定型テンプレート
  • ⚙️ ネイティブ Node.js モジュールのサポート
  • 🔌 拡張可能な JavaScript プラグイン API
関連項目

Forge の理念やアーキテクチャについては、Why Electron Forge 解説ドキュメントをご覧ください。

v6 の新機能はなんですか?​

完全な書き直し​

Electron Forge は v1 から v5 まで、現在では廃止されている electron-compile プロジェクトをベースにしていました。 Forge 6 は、Electron アプリケーションのニーズに合わせて拡張可能な新しいモジュール式アーキテクチャを採用し、プロジェクトを完全に書き直しました。

過去数年間で、Forge v6.0.0-beta は v5 と同等の機能を達成し、コードの乱れが減り、一般的に採用できるツールになりました。

違うパッケージをインストールしないように

バージョン 5 以前では、Electron Forge は npm 上に electron-forge パッケージとして公開していました。 v6 での書き換えから、Forge は代わりに多くの小さなプロジェクトを持つ monorepo プロジェクトとして構成されるようになりました。

公式サポート​

これまで Electron のメンテナはビルドツールに関して無関心で、様々なコミュニティパッケージに仕事を任せてきました。 しかし、Electron がプロジェクトとして成熟するにつれ、Electron の新規開発者がアプリを構築し頒布するために必要なツールの理解が難しくなってきました。

Electron 開発者の頒布プロセスを支援するために、私たちは Forge を Electron の公式ですぐに使えるビルドパイプラインとする ことを決めました。

この 1 年間で、私たちは徐々に Forge を Electron の公式ドキュメントに統合してきました。そして最近になって、Forge をかつての electron-userland/electron-forge から electron/forge レポジトリに移動させました。 これで、いよいよ Electron Forge を一般公開する準備ができました!

はじめましょう​

新規 Forge プロジェクトの初期化​

新しい Electron Forge プロジェクトの準備は create-electron-app CLI スクリプトでできます。

yarn create electron-app my-app --template=webpack
cd my-app
yarn start

このスクリプトは、完全な JavaScript のバンドルと、あらかじめ構成されたビルドパイプラインを、my-app フォルダの Electron プロジェクトに作成します。

詳細については、Forge ドキュメント内の Getting Started ガイドをご参照ください。

第一級の webpack サポート

上記のスニペットは Forge の Webpack Template を使用するもので、新規 Electron プロジェクトのスタート地点として推奨しています。 このテンプレートは @electron-forge/plugin-webpack プラグインを中心に構築されており、webpack と Electron Forge を以下の方法で統合しています。

  • webpack-dev-server によるローカル開発フローの強化、レンダラーにおける HMR のサポートも含む。
  • アプリケーションのパッケージ化の前に webpack バンドル用のビルドロジックの処理。
  • webpack のバンドル処理におけるネイティブ Node モジュールのサポートの追加。

TypeScript のサポートが必要な場合は、代わりに Webpack + TypeScript Template の利用を検討してください。

既存のプロジェクトをインポートする​

Electron Forge CLI には、既存の Electron プロジェクト用のインポートコマンドも用意されています。

cd my-app
yarn add --dev @electron-forge/cli
yarn electron-forge import

import コマンドを使用すると、Electron Forge はいくつかのコアの依存関係を追加し、新しい forge.config.js 設定を作成します。 既存のビルドツール (Electron Packager、Electron Builder、Forge 5 など) がある場合、できるだけ多くの設定を移行しようと試みます。 既存の設定の一部は、手動で移行する必要があります。

手動による移行の詳細は、Forge の import ドキュメント に記載されています。 もし助けが必要でしたら、私たちの Discord サーバー をお訪ねください!

なぜ Forge に切り替えるのでしょうか?​

Electron アプリのパッケージ化や公開を行うツールをすでにお持ちの場合でも、Electron Forge の導入により初期導入コストを上回るメリットを得ることができます。

Forge を使うメリットは、大きく分けて 2 つあると考えています。

  1. Forge は Electron がサポートしているので、アプリケーション構築のための新機能が提供されてもすぐに享受できます。 こうすれば、新しいツールのサポートを自分で対応したり、アップグレードがあっても他のパッケージがサポートするまで実装を待つ必要はありません。 最近の例としては、macOS ユニバーサルバイナリ や ASAR 整合性検査 をご覧ください。

  2. Forge はマルチパッケージアーキテクチャを採用しているため、理解しやすく拡張も容易です。 Forge は責任の所在が明確なたくさんの小さなパッケージで構成されているため、コードの流れを追いやすくなっています。 さらに、Forge の拡張可能な API 設計は、高度なユースケースのために、提供された設定オプションとは別に独自の追加ビルドロジックを書けるのです。 カスタム Forge プラグイン、メーカー、パブリッシャーの作成に関する詳細は、ドキュメントの Extending Electron Forge のセクションを参照してください。

破壊的変更​

Forge 6 はベータ版として長い時間を過ごしており、そのリリース間隔は徐々に遅くなっています。 しかし 2022 年後半に開発を加速させ、v6.0.0 の安定版リリース前に最後の破壊的変更を押し進めるために、直近で何回かのリリースがありました。

Electron Forge 6 のベータ版の利用者の方は、v6.0.0 GitHub リリースノート に最新のベータ版 (>=6.0.0-beta.65) で行われた変更点のリストがありますので、そちらをご覧ください。

変更とコミットの完全なリストは、リポジトリの CHANGELOG.md で閲覧できます。

フィードバックをお送りください!​

欲しいものを教えてください! Electron Forge チームは、常にユーザーにとってより良いプロジェクトを構築することを目指しています。

機能リクエストの提出、Issue の投稿、またはご意見を寄せていただければ、Electron Forge の改善に役立ちます。 また、公式 Electron Discordサーバー では、Electron Forge のディスカッション用チャンネルが用意されていますので、そちらからもご参加できます。

https://electronforge.io の Forge ドキュメントにフィードバックをしたい方は、GitBook インスタンスを electron-forge/electron-forge-docs レポジトリに同期していますのでそちらにお願いします。

メンテナサミット 2022 まとめ

· 読むのにかかる時間 1 分

先月、Electron のメンテナグループがカナダのバンクーバーに集まり、2023 年以降のプロジェクトの方向性について話し合いました。 4 日間にわたる会議で、コアメンテナや招待された共同研究者が、新しい取り組みやメンテナンスの問題点、プロジェクト全般の健全性などについて話し合いました。

集合写真! 撮影: @groundwater

今後も、私たちチームは定期的かつ迅速な Chromium アップグレードのリリース、バグの修正、そして Electron をより安全で高性能なものにすることに全力を注いでいきます。 また、いくつかのエキサイティングなプロジェクトも進行中ですので、ぜひコミュニティの皆さんと共有したいと思います。

革新的な新 API​

Electron プロジェクトにおける主要な API 提案のうち、合意形成が必要なものは RFC (Request for Comments) のプロセスを経て、API 作業グループのメンバーによってレビューされます。

今年は、Electron アプリの新次元を切り開く可能性を秘めた、2 つの大きな提案を推進しました。 これらの提案は非常に実験的なものですが、ここではその一部を垣間見てみましょう!

新しいネイティブアドオンの機能強化 (C API)​

この提案は、Node の Node-API と同様に、アプリ開発者が Electron の内部リソースと連携する独自のネイティブ Node アドオンを作成できるようにするための Electron C API の新しいレイヤーについての骨子です。 新 API 案の詳細については、こちらからご覧いただけます。

例: Chromium のリソースでアプリを強化する​

多くの Electron アプリは、バニラの (変更されていない) Electronではアクセスできない Chromium 内部と直接対話するために、独自のフォークをメンテナンスしています。 これらのリソースを C API レイヤーで公開することで、このコードを Electron のネイティブモジュールとして共存させることができ、アプリ開発者のメンテナンスの負担を軽減できる可能性があります。

Chromium の UI レイヤーの公開 (Views API)​

Chrome のツールバー、タブ、ボタンなどのユーザーインターフェース (UI) のうち、ウェブサイト以外の部分は Views と呼ばれるフレームワークで構築されています。 Views API の提案は、このフレームワークの一部を Electron の JavaScript クラスとして導入し、開発者が Electron アプリケーションに非ウェブ UI 要素を作成できるようにすることを最終的な目標としています。 これにより、アプリがウェブコンテンツを改造する手間を省くことができます。

この新しい API を実現するための下準備が現在進行中です。 ここでは、近い将来に最初から期待できる機能をご紹介します。

例: WebContentsView でのウインドウモデルのリファクタ​

最初に予定している変更は、Chrome の WebContentsView を Electron の API で表向きに公開することです。これは既存の BrowserView API (名前に反して Chromium Views とは関係のない Electron 固有のコード) の後継となるものです。 WebContentsView が公開されれば、ウェブコンテンツを表示できる再利用可能な View オブジェクトができ、BrowserWindow クラスを純粋な JavaScript にする道が開かれ、さらにコードの複雑性が解消されます。

この変更はアプリ開発者に多くの新機能を提供するものではありませんが、舞台裏の多くのコードを削除する大規模なリファクタリングであり、Chromium のアップグレードを簡素化してメジャーバージョン間で新しいバグが現れるリスクを低減します。

もし BrowserView を使用している Electron 開発者の方でしたら、心配いりません。あなたのことも忘れていませんよ! 既存の BrowserView クラスを WebContentsView の緩衝材として、新しい API に移行する際のバッファとすることを計画しています。

参照: electron/electron#35658

例: ScrollView でスクロール可能なウェブコンテンツ​

Stack に取り組んでいる友人は、Chromium の ScrollView コンポーネントを Electron の API に公開する取り組みを推進しています。 この新しい API により、任意の子 View コンポーネントを水平または垂直方向へスクロール可能にできます。

この新しい API は 1 つの小さな機能を満たすものですが、チームの最終的な目標は、より複雑な非 HTML インターフェースを構築するためのツールキットとして使用できる、ユーティリティ View コンポーネントの集合体を構築することです。

活動に参加する​

Electron アプリの開発者の方でいらっしゃいましたら、これらの API 提案のどちらかに興味をお持ちいただけましたか? まださらなる RFC の受付は完了しておりませんが、今後の詳細についてもぜひご期待ください!

Electron Forge v6 安定版リリース​

このフレームワークの創始以来、Electron のビルドツールのエコシステムは主にコミュニティ主導で、多くの小さな単一目的のパッケージ (electron-winstaller、electron-packager、electron-notarize、electron-osx-sign など) で構成されてきました。 これらのツールはうまくいっていますが、ビルドパイプラインの構築はユーザーにとって気が重いものです。

Electron の開発者にとってより使いやすい環境を構築するために、私たちは Electron Forge という既存のツール群を一つのインターフェースにまとめたオールインワンのソリューションを構築しました。 Forge は 2017 年から開発されていましたが、プロジェクトはここ数年休止状態でした。 しかし、Electron のビルドツールの状態に関するコミュニティのフィードバックを受け、私たちは Forge の次世代安定メジャーバージョンのリリースに懸命に取り組んでいます。

Electron Forge 6 は、第一級の TypeScript と Webpack サポート、開発者が独自のプラグインやインストーラーを作成できる拡張性の高い API を搭載しています。

お楽しみに: またすぐにお知らせできます​

Forge を使ったプロジェクトの構築、または Forge の拡張可能なサードパーティ API を使ったテンプレートやプラグインの構築に興味がある方は、今月中に行われる Forge v6 安定版リリースに関する公式アナウンスをお待ちください!

今後の予定は?​

上記以外にも、アプリ開発者やエンドユーザーにとって Electron の体験をより良いものにするために、私たちチームは常にたくさんの予備的プロジェクトを考えています。 更新ツール、API レビュープロセス、ドキュメントの強化なども私たちは実験しています。 近い将来、さらに多くのニュースをお伝えしたいと思います!

Electron 21.0.0

· 読むのにかかる時間 1 分

Electron 21.0.0 がリリースされました! これには Chromium 106、V8 10.6、Node.js 16.16.0 へのアップグレードが含まれています。 詳しくは以下をご覧ください!


Electron チームは、Electron 21.0.0 のリリース発表にワクワクしています! npm install electron@latest から npm でインストールするか、リリースウェブサイト からダウンロードできます。 このリリースの詳細は続きをご覧ください。

フィードバックがあれば、Twitterで共有するか、コミュニティ Discordに参加してください! バグや機能の要望は Electron の Issue トラッカー で報告できます。

注目すべき変更​

累積的変更​

新機能​

  • webFrameMain.origin を追加しました。 #35534
  • 新しい WebContents.ipc と WebFrameMain.ipc API を追加しました。 #35231
  • パネルのような動作のサポートを追加しました。 フルスクリーンにしたアプリの上にウインドウを浮かべることができます。 #34388
  • macOS アプリ向けに APNS からのプッシュ通知サポートを追加しました。 #33574

破壊的な API の変更​

以下は、Electron 21 での破壊的変更点です。

V8 メモリケージの有効化​

Electron 21 では V8 のサンドボックス化ポインタ を有効にします。これは Chrome の Chrome 103 での同様の決定 に従ったものです。 これはネイティブモジュールにいくつかの影響を与えます。 この機能には、パフォーマンスやセキュリティ上の利点がありますが、外部 ("ヒープ外") のメモリを指す ArrayBuffer の使用など、ネイティブモジュールに新しい制限を課すことになります。 詳細は ブログ記事 をご参照ください。 #34724

webContents.printToPDF のリファクタリング​

Chromium のヘッドレス実装に合わせるために webContents.printToPDF をリファクタリングしました。 さらなる情報は #33654 をご参照ください。

これらの変更と将来の変更の詳細については、予定されている破壊的変更 のページを参照してください。

18.x.y サポートの終了​

Electron 18.x.y はプロジェクトの サポートポリシー に則りサポート終了となりました。 開発者とアプリケーションは新しいバージョンの Electron にアップグレードすることを推奨します。

E18 (Mar'22)E19 (May'22)E20 (Aug'22)E21 (Sep'22)E22 (Dec'22)
18.x.y19.x.y20.x.y21.x.y22.x.y
17.x.y18.x.y19.x.y20.x.y21.x.y
16.x.y17.x.y18.x.y19.x.y20.x.y

次回予告​

短期的には、Chromium、Node、V8 といった Electron を構成する主要コンポーネントの開発に遅れないでチームが注力し続けるでしょう。

Electron の公開タイムラインはこちら になります。

将来の変更の詳細については、予定されている破壊的変更 のページをご参照ください。

Electron 20.0.0

· 読むのにかかる時間 1 分

Electron 20.0.0 がリリースされました! これには Chromium 104、V8 10.4、Node.js 16.15.0 へのアップグレードが含まれています。 詳しくは以下をご覧ください!


Electron チームは、Electron 20.0.0 のリリース発表にワクワクしています! npm install electron@latest から npm でインストールするか、リリースウェブサイト からダウンロードできます。 このリリースの詳細については下に続きます。是非ご意見をお聞かせください!

注目すべき変更​

新機能​

  • Windows に没入型ダークモードを追加しました。 #34549
  • パネルのような動作のサポートを追加しました。 フルスクリーンにしたアプリの上にウインドウを浮かべることができます。 #34665
  • Windows 11 でよりネイティブに見えるように Windows コントロールオーバーレイボタンを更新しました。 #34888
  • nodeIntegration: true や sandbox: false が指定されない限り、デフォルトでレンダラーがサンドボックス化されるようになりました。 #35125
  • nan でネイティブモジュールをビルドする際のセーフガードを追加しました。 #35160

累積的変更​

破壊的な API の変更​

以下は、Electron 20 での破壊的変更点です。 これらの変更と将来の変更の詳細については、予定されている破壊的変更 のページを参照してください。

省略値の変更: nodeIntegration: true 指定が無いレンダラーはデフォルトでサンドボックス化されます。​

これまで、プリロードスクリプトを指定したレンダラーはデフォルトでサンドボックス化されていませんでした。 つまり、プリロードスクリプトはデフォルトで Node.js へのアクセス権を持っていたということです。 Electron 20 では、この省略値が変更されました。 Electron 20 以降、レンダラーに nodeIntegration: true または sandbox: false が指定されていない限り、デフォルトでサンドボックス化されます。

プリロードスクリプトが Node に依存していない場合、対応は不要です。 プリロードスクリプトが Node に依存している場合は、リファクタしてレンダラーから Node の使用部分を削除するか、そういったレンダラーでは sandbox: false を明示的に指定してください。

修正: nan ネイティブモジュールでの自発的クラッシュ​

Electron 20 では、ネイティブモジュールに関する 2 つの項目を変更しました。

  1. V8 ヘッダはデフォルトで c++17 を使用するようになりました。 このフラグは electron-rebuild で付与されます。
  2. nan に依存しているネイティブモジュールでインクルードファイルが見つからないと、自発的にクラッシュする問題を修正しました。

最大限安定させるために、ネイティブモジュール、特に nan に依存するモジュールをリビルドする際には、node-gyp>=8.4.0 と electron-rebuild>=3.2.9 の使用を推奨します。 詳細は electron の #35160 と node-gyp の #2497 を参照してください。

削除: Linux 上の .skipTaskbar​

X11 では、 skipTaskbar は _NET_WM_STATE_SKIP_TASKBAR メッセージを X11 ウインドウマネージャーに送信します。 Wayland には同等のものがなく、また既知の回避策にも許容できないトレードオフがあるため (例えば GNOME の Window.is_skip_taskbar はアンセーフモードが必要)、Electron はこの機能を Linux でサポートできません。

17.x.y サポートの終了​

Electron 17.x.y はプロジェクトの サポートポリシー に則りサポート終了となりました。 開発者とアプリケーションは新しいバージョンの Electron にアップグレードすることを推奨します。

E18 (Mar'22)E19 (May'22)E20 (Aug'22)E21 (Sep'22)E22 (Dec'22)
18.x.y19.x.y20.x.y21.x.y22.x.y
17.x.y18.x.y19.x.y20.x.y21.x.y
16.x.y17.x.y18.x.y19.x.y20.x.y
15.x.y--------

次回予告​

短期的には、Chromium、Node、V8 といった Electron を構成する主要コンポーネントの開発に遅れないでチームが注力し続けるでしょう。 リリース日について約束しないように注意していますが、予定では 2 か月ごとに新しいメジャーバージョンの Electron を、各コンポーネントの新しいバージョンに対してリリースします。

Electron の公開タイムラインはこちら になります。

将来の変更の詳細については、予定されている破壊的変更 のページをご参照ください。